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腸管出血性大腸菌感染症

4月下旬より最近まで高岡や砺波の焼肉店で腸管出血性大腸菌による食中毒が発生しました。現在まで4人の方がなくなっております。当クリニックにも数人の患者さんがユッケを食して腹痛があると受診しています。
腸管出血性大腸菌の代表的な菌はO157、O26、O111などで、強力なベロ毒素を産生します。感染にて激しい腹痛や血便などの症状が現れ、一部の患者で溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発して、重症化して時に死亡する事があります。特に免疫力の弱い小児や高齢者では重症化しやすいので注意が必要です。
腸管出血性大腸菌感染症で重要なのは、生肉や生レバーを食べないことや、焼肉の際に箸を使い分けるなどが大事となります。
調理する側も、まな板や包丁を生肉専用にして、使用後は、よく洗浄や消毒をするなど工夫が必要となります。
これから夏場にむけて、他の食中毒も出てきますので、皆さん気をつけてください。(一部富山県感染症情報より参考)